Today's fruits(2016.04.28)
先日久々に美術館巡り…と言っても国立西洋美術館のカラヴァッジョ展と国立新美術館の2箇所なんですが…
ゴールデンウィークの混雑前に見たかったのと、「ルノワール展」が27日から始まったのと、仕事の都合から28日観に行くしかありませんでした。
私など、何の知識も無いズブの素人なので何ら評する言葉は見つかりませんが、「光と影の巨匠」と呼ばれるだけあって本当に凄い!
私生活では、殺人まで起こした荒くれ者のイメージですが、絵は凄いです…当たり前ですが。緻密で繊細な作品は必見です。
中でも世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」は2014年に発見されたものだそうです。なんとも艶めかしい作品で惹きつけられます…が、私的にはホントにカラヴァッジョの作品?ってな疑問が…同じフロアに展示してある「カラッチョロ」という画家の作品にとても似ている印象を持ちました…気のせいですよっ!全くの気のせい。
一通り観覧したところで時計を見ると11時40分。早めのお昼には程よい時間。雨なので近場で済ませたい。さて何を食べようか〜とネットを調べると、横浜中華街で有名な梅蘭が「上野の森さくらテラス」に出店していると知り、早速向かいました。
美味しいですよね「梅蘭やきそば」
辛口〜とかエビチリ〜とかあるんですけど結構値段が張りますので、オーソドックスな「やきそば」を単品で注文…十分満足にいただけました。
食後、屋上から久々に西郷さんに会いに行きました。
雨に佇む西郷さんもまた一興
さて、次は上野から銀座線、途中、千代田線で国立新美術館の「ルノワール展」へ
今回は、オルセーからあまり外に出ないと言う「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が初めて来日するということで、とても楽しみにしていました。
いや〜やっぱり凄い素晴らしい!なんだろう?観ていてワクワク感が止まらない。ずーっと観ていたい…そんな絵もあるんだなぁ〜と再認識させられた大作でした。
14時からは、監修者シルヴィ・パトリさんの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」についての講演会があるというアナウンスがあったので、「フランス語だけだったらどうしよう」という一抹の不安もあったのですが、時間もあるし冷やかしがてら参加してみることにしました。
10分前に会場に到着するとほぼ満席、前の方から埋まっているんですね。
私は講演会や研修会の会場では、必ず後ろの方に座ることにしているし、多くの方もあらかたそんな感じだと思っていたのですが、そんなことないのですね…
*講演はもちろん同時翻訳がありました
講演は約1時間20分ほど。1枚の絵について「よくこもんなに話せるものだ」と感心して聞いておりました。
司会者より「最後に皆様からご質問を…」との案内があり、「こんな場で誰が質問なんかするんだよ。誰も質問する人がいなかったらパトリさん気の毒なので、私が何か質問しようかしら」と思案していると、前の方でスッと手が上がりました。女性の方…
*以下、うろ覚えなので違っていたらすみません。
質問「ダンスホールは大人の社交場なのに、この絵にはなぜ子供が描かれているのか?ルノワールの空想なのか?現実なのか?いつもこの絵を見ると不思議に思う」
回答「この絵が描かれているのは休日の午後。広場で家族で楽しむ習慣があったので現実に子供もいた。」
男性1
質問1「斎藤了英さんが落札した、もう1枚のムーラン・ド・ラ・ギャレットとの関係」
質問2「ダンスをしているのが描かれているが、「都会のダンス」「田舎のダンス」と合わせてダンス3部作だったのか?」
回答1「もう1枚はサイズが小さなもので「(失念)」から依頼されて描いたもので、この絵の習作などではない。」
回答2「3部作ではない。」
男性2
質問「当時はパリコミューンで多くの人たちが心に深い傷を負ったと聞いている。ムーラン・ド・ラ・ギャレットは人々を明るく描いているが、パリコミューンに対しルノワールは見解など残しているのか?(こんな感じだったかな?)」
回答「見解は残していいない。」
ここで私は時間が無くなり中座いたしましたが、いやはや、見識の高い方は高尚な観点を持って絵画を見ているのだなぁと感心するばかり…間違っても私が質問する場ではありませんでした。恥かかなくて良かったぁ〜
撮影機材
(iPhone6s)
(SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX1R)