Today's fruits(2016.07.13)
はたまた先日美術館を巡ってまいりました。
まずは上野の東京都美術館で開催されております「ポンピドゥー・センター傑作展」
この展覧会では1年1作家1作品でフランス20世紀美術をたどることをコンセプトとした展覧会です。
絵画を観ることに主眼を置いている私にとっては、やはり巨匠ピカソ、マティス、シャガールの作品に心揺さぶられます。
様々な芸術家と作品が展示されているのですが、そのなかでクリス・マルケルという映画監督(作家、写真家でもある。)の1962年の作品であります「ラ・ジュテ」という短編映画が上映されておりましたが、度肝を抜かれました。
モノクロ写真を連続して映す基本静止画ですが、とても鬼気迫るものがあり、恐ろしくも何故か目が離せなくなり、結末がどうしても知りたくなるという作品でした。夢に観そう...
ランチは上野公園のスタバで軽く済ませ、一路乃木坂の国立新美術館に向かいました。
国立新美術館といえば4月「ルノワール展」で訪れたばかり...と言っても既に3が月が経つのですね...
今回はいまだ開催中の感動冷めやらぬ「ルノワール展」を尻目に、13日より始まったばかりの「日伊国交樹立150周年特別展 アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を観覧。
こちらの展覧会の目玉となっておりますティツィアーノ・ヴェチェッリオ の「受胎告知」は、あまりの大きさと壮大さで畏敬の念を抱かずにはいられない作品です。
またまた、観覧中に「アカデミア美術館館長」の講演会のインフォメーションアナウンスがあり心惹かれましたが、どうにも時間の余裕がなく断念せざるを得ませんでした。残念。
昨日の締めは三菱一号館美術館で開催されております「From Life ― 写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」です。
写真史上に革新をもたらしたといわれるキャメロンさんの写真家としてのキャリアは、何と48歳にして確か娘?から贈られた初めて手にしたカメラから始まったとのこと。凄い。それ自体が革新的です。
作品はほぼポートレートです。当時の写真撮影と現像技術はご存知のように大変手間がかかり、とても主婦の傍らできるようなものではありませんでしたし、女性の社会的地位がアレな時代のなか、どれだけアグレッシブでチャレンジングな人だったのでしょうか...まぁ非常に裕福であったこともあるでしょうが...
展覧会の最初のほうはノーフラッシュ手持ちで撮影OKでしたので、よぉーし撮ってやろう!と力みましたが、冷静にあたりを見渡すと、撮影している、または撮影するしぐさを見せる人は誰一人としてなく、シーンと静まり返った室内で撮影するのには少々勇気がいりましたが、何とか1枚だけ撮ってみました。
精霊の実(キリスト教の9つの美徳)
今回はここまで。
本当は横浜美術館のメアリー・カサット展にまで足を延ばしたかったのですが、時間と体力の限界により断念いたしました。
今年の美術館巡りはまた9月以降となりますか、またまた目白押しです...
没後110年 カレエール展
会場:損保ジャパン日本興亜美術館
会期:2016年9月10日~2016年11月20日
ダリ展
会場:国立新美術館
会期:2016年9月14日~12月12日
デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち
会場:上野の森美術館
会期:2016年10月07日~2017年01月21日
ゴッホとゴーギャン展
会場:東京都美術館
会期:2016年10月08日~2016年12月18日
クラーナハ展 -500年後の誘惑
会場:国立西洋美術館
会期:2016年10月15日~2017年1月15日
拝啓ルノワール先生 -梅原龍三郎に息づく師の教え
会場:三菱一号館美術館
会期:2016年10月19日~2017年1月7日
撮影機材(SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX1R)